インフルエンザになったら必ず薬を飲む必要があると思っている方は多いのではないでしょうか。実は、このような認識があるのは日本ぐらいです。当サイトでは抗インフルエンザ薬に対する日本と世界の常識についてお話します。

抗インフルエンザ薬「タミフル」消費量世界一の日本

インフルエンザはどの時代でも、どのような場所でも特に警戒される感染症のひとつです。
特に秋が終わって冬が近づいてきた頃になると感染者が増えることになりますから、治療薬の備蓄についての話題がニュースで触れられることもあります。
このインフルエンザの治療薬と言うことで最も有名なものは「タミフル」という薬ですが、実は世界で生産されるタミフルのうちの大半を、日本という一つの国が消費しているのです。
ピークだった2004年ごろには実に世界の全生産量のうちの75%を日本が消費しているというようにもなり、2位の米国の約20%を大きく引き離す圧倒的な物となっています。
ではどうして日本ではタミフルがこうも多く使われるのかと言うと、その背景にはまず「国民皆保険の制度」が存在していると言えます。
アメリカと日本にある対照的な違いとして話題になることもありますが、日本は全国民に対して三割の負担で必要な医療が受けられる環境が作られています。
これはもちろんある程度は収入の多寡にかかわらず必要な診察・治療を受けられるというメリットでもあるのですが、しかし同時に本来必要ではない診察・治療が行われることにもなってしまっています。
他国の基準で言えばタミフルを投与するまででも無いインフルエンザにタミフルが投与されるというケースはかなり多いとされていることには、まずこの費用負担の軽さが理由としてあるでしょう。
また「比較的軽い症状であってもタミフルの処方を希望する患者が多い」ということも理由の一つになります。
タミフルという薬に対しては飲めばインフルエンザがたちまちのうちに治る特効薬と言うようなイメージが付いている部分も大きく、そのため「仕事を休むことができない」などの理由で、本来は必要のない人が処方を強く望むなどの構図があるのです。
ただ特定の医薬品の濫用は薬剤耐性の問題にも繋がりますから、今後の日本の課題であると言えます。

■感染前にできること
インフルエンザ 予防